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熱帯魚の飼い方5

熱帯魚の飼い方について 5


熱帯魚を飼う前に、まずは色々と準備をしましょう。

水槽・器具の準備その4
前回に引き続き、飼う魚に合った器具を準備しましょう。

【ヒーター】
熱帯魚はその名の通り「熱帯」に生息する魚ですから、基本的に温かい水を必要とします。(中には無加温で平気な魚もいます。)

ヒーターには、サーモスタットが内蔵されている一体式タイプとサーモスタットを別に接続する分離タイプがあります。一体式は26度程度に温度が固定されていて、コンセントさえ刺しておけば勝手に水温を一定に保ってくれます。
分離タイプは、温度を設定するとセンサーが水温を感知し、ヒータへの電流を制御してくれます。

どちらも一定の水温に保ってくれるので、便利なのですが、気をつけなければならないのが、空焚きです。
水の蒸発などで水位が低くなり、ヒーターが水面より上に出てしまうと水温が測定できず、加温し続けてしまい、空焚きとなってしまいます。(空焚き防止機能付きの製品もあり)
また、ヒーターの故障により常に加温状態または加温しなくなることもあるので、水温の確認は必要になります。

ちなみに、夏場はただでさえ水温が上がるので、ヒーターは取り外しておくと良いです。

プレコやオトシンクルスなどはヒーターに吸い付き火傷をすることがありますから、カバーをしておくといいでしょう。

【水温計】
ヒーターとともに水温計は必要です。
メーカや種類により、温度に誤差があります。中には2~3度誤差が生じるものもあるようですから、注意したいですね。



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熱帯魚の飼い方4

熱帯魚の飼い方について 4


熱帯魚を飼う前に、まずは色々と準備をしましょう。

水槽・器具の準備その3
前回に引き続き、飼う魚に合った器具を準備しましょう。

【ライト】
照明はなくても魚は飼えるわけですが、やはりライトがあった方が綺麗な魚を堪能できます。
ライトは水槽のサイズに合わせて買うことになりますので、ポイントは明るさとタイプですね。
タイプとしてはクリップ式(アーム式)と水槽の上に置くタイプ、吊り下げるタイプとあります。キューブ型水槽など30cm以下の水槽にはクリップ式が良いと思います。
30cm以上の企画サイズであれば置くタイプが定番です。
水草水槽やインテリアとマッチさせる場合などは吊り下げタイプがいいですね。

ライトを買う時に気を付けなければならないのは、光量と熱です。
光量は水草をレイアウトする場合にはとても重要です。水草は基本的に光量を必要としますので、何らかの形で明るくする必要があります。
単純に灯数を増やすかw(ワット)数を上げれば良いのですが、場所・大きさ・規格など制限される部分もあります。
また、光量が多いと弊害として「コケ」の発生がおきます。
この「コケ」は生えない水槽はありませんのでしょうがありませんが、光量次第で多くも少なくもなります。

熱に関してですが、、蛍光灯(電球)の熱で水温を上げてしまい、夏場などは水温が30度を超えてしまうこともあります。水温に気を付ける必要のある魚は要注意です。リフトタイプの物を選んだり、後からリフトを購入し、ライトを水面から離します。




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熱帯魚の飼い方3

熱帯魚の飼い方について 3


熱帯魚を飼う前に、まずは色々と準備をしましょう。

水槽・器具の準備その2
前回に引き続き、飼う魚に合った器具を準備しましょう。

【濾過】
濾過はとても重要になります。自然界では、川など水が常に変わり続けます。しかし、水槽の中は勝手に水が新しく変わることはありません。何もしなければ水質はどんどん悪化していきます。
そこで、何らかの形で水を浄化してあげる必要があります。

濾過には大きく2つの方法があります。
物理濾過生物濾過です。

物理濾過とは、目に見えるようなゴミというか、水槽内の浮遊物などをフィルターを通すことで、除去する濾過方法です。

生物濾過とは、目に見えない毒素等をバクテリアに分解してもらう濾過方法です。

物理濾過は、単純にフィルターを通したり、飼い主が網でゴミをすくったりすれば良いことなので、特に難しいことはありません。

問題は生物濾過です。
バクテリアに活躍してもらう必要があるのですが、このバクテリアを増やし、活動してもらう場所を確保しなければなりません。

濾過器として売られている物には、
・外部フィルター
・上部フィルター
・底面フィルター
・外掛けフィルター
・水中フィルター
・投げ込み式フィルター
と6つに分けることができます。
それぞれメリットデメリットはありますが、これらの濾材となる部分にバクテリアが繁殖し、活動をしてくれますので、いかに濾材の量を増やせるか?がポイントになります。

ただし、大きいフィルターを付ければ良いというわけでもありません。
例えば30cm水槽に90cm水槽向けのフィルターを付けたら、水流で洗濯機状態になり、魚は大変なことになります。(極端に違う物は付けることはできませんが・・・)

アカヒレなどの水質の変化に強い魚では、フィルターにそこまで気を遣う必要はありませんが、プレコなどのように一日中食事と糞をし続けるような魚では濾過には気を遣う必要があります。

それぞれのフィルターのメリットデメリットは以下のとおりです。



「外部フィルター」

■メリット
 ・濾材が多く入れられる。
 ・静か(ほぼ無音)
 ・水槽のメンテナンスが楽。
 ・水槽がすっきりして見える。
 ・Co2が逃げない。
 ・拡張パーツが豊富

■デメリット
 ・高額
 ・ホース内部が汚れ、見た目が悪い&流量が落ちる。
 ・メンテナンスが面倒


「上部フィルター」
■メリット
 ・メンテナンスが簡単
 ・安価
 ・設置場所の確保不要

■デメリット
 ・うるさい(落水音)
 ・照明の増設ができない。
 ・見た目が悪い


「底面フィルター」
■メリット
 ・安価
 ・床材を濾材として利用できるので濾過能力大
 ・魚やエビ等が吸い込まれることがない。
 ・他フィルターと連結して利用でき、能力倍増
 ・濾過しながらエアレーションができる。(エアー式)

■デメリット
 ・メンテナンスができない
 ・床材が粒の粗い物に限られる(砂は目詰まりするので使えない)
 ・床材を厚く敷く必要がある。


「外掛けフィルター」
■メリット
 ・メンテナンスが楽
 ・設置が楽
 ・小型
 ・安価
 ・水槽のメンテナンスが楽。

■デメリット
 ・濾材量が少なく濾過能力が低い
 ・うるさい(水槽の水位が低い場合)
 ・濾材が目詰まりするため定期的に交換する必要がある。
 ・濾材交換でバクテリアがリセットされてしまう。


「水中フィルター」
■メリット
 ・静か
 ・設置が楽
 ・メンテナンスが楽

■デメリット
 ・水温が上昇する。
 ・濾過能力が低い(サブフィルターとして利用)
 ・水槽とフィルターの間に魚が挟まる。


「投げ込み式フィルター」
■メリット
 ・設置が楽
 ・メンテナンスが楽
 ・濾過しながらエアレーションができる。
 ・安価

■デメリット
 ・レイアウトに邪魔
 ・濾過能力が低い(サブフィルターとして利用)
 ・エアーの音がうるさい




我が家には上記フィルターが全て有り、実際に使ってみましたが、それぞれの優劣は以下のとおりです。(あくまでも個人的な感想です。)

●濾過能力
外部>上部>外掛け>底面>水中>投げ込み

●メンテナンスの楽さ
外掛け>投げ込み>水中>上部>外部>底面

●見た目
外部>外掛け>水中>底面>上部>投げ込み

●コストパフォーマンス
(本体及び消耗品の価格と使用期間を考慮して)
底面>上部>外部>水中>投げ込み>外掛け

●総合評価
外部>外掛け>上部>底面>投げ込み>水中

つまるところ「何が良いのか?」と考えると
外部又は上部フィルターをメインとして、水中フィルターや投げ込み式をサブとして追加したり、外部又は上部フィルターを底面フィルターと連結して使用するのが良いと思います。
ただ、水槽の大きさや飼う魚の種類・数、見た目の問題、設置場所の問題、予算など、ケースバイケースですので、上記を参考に選択してみて下さい。



熱帯魚の飼い方4へ続く

熱帯魚の飼い方2

熱帯魚の飼い方について 2


熱帯魚を飼う前に、まずは色々と準備をしましょう。

水槽・器具の準備その1
前回に述べた準備ができたら、飼う魚に合った水槽・器具を準備しましょう。
まずは水槽から

【水槽】
水槽にはガラス製、アクリル製、フレームの有無、サイズ、形など選択肢がたくさんあります。
ガラス水槽は重く割れる可能性がありますが、傷が付きにくく、なんと言っても安価です。
アクリル水槽は逆に軽く割れにくいが、傷つきやすく、高いです。
水槽が小さいと、飼う魚のサイズや数が制限されるのとともに、水質悪化速度が速いというデメリットがありますが、軽く、小さいので設置場所にある程度余裕が出来ます。
水槽が大きいと、大きい魚や数多くの魚を飼うことができます。また水の量が多いので、水質悪化の速度も緩やかです。ただし、大きく重いので、専用の水槽台やそれ相応の設置場所を選ぶ必要があります。

120cm以上の大型の水槽であれば、アクリル水槽がお勧めです。
90cm以下であればガラス水槽がよい。
というのが定番ですね。

誰もが一度は考えることですが、
「○○cm水槽はいったい何匹まで入れられるかな?」
と・・・。

水質や魚のストレスなどを考えれば、極力少ないにこしたことはありません。たくさんの魚を飼えば、糞の量も増えますし、喧嘩や病気の発生率も高くなります。また、水草の量によっては酸欠になるケースもあります。
ただし、仮に同じ数の魚を飼っていたとしても濾過の能力やエアレーションの有無などでも飼える飼えないの差は出てきます。

ですから、具体的に
「何cm水槽に○○は何匹までOK」
なんてことは言えません。
私の個人的な目安としては「この水槽寂しいなぁ・・・。」と感じる程度がベストだと思っています。

人間でもそうですが、ワンルームマンションと4LDKに生活できる人数は違うということです。また、生活する人数によっても快適さが違うということです。



熱帯魚の飼い方3へ続く

熱帯魚の飼い方 1 心の準備編

熱帯魚の飼い方について 1


熱帯魚を飼う前に、まずは色々と準備をしましょう。

心の準備
飼いたくなるとすぐに買いに行きたくなるところですが、まずは諸々の準備をしましょう。
水槽や器具の準備も必要ですが、一番大事なのは、
何を飼うのか?
飼い方は?
きちんと世話が出来るか?
など、知識と心構えが必要になります。

漠然と熱帯魚を飼いたい方は、どんな魚がいるか調べてみてください。
欲しい魚が決まったら、その魚の特徴、必要な環境や飼い方を調べましょう。

最近、川や湖で外来魚が釣れた(採れた)などのニュースを聞きますが、飼いきれなくなった人が放流してしまうケースが多々あります。

飼う以上はきちんと最後まで責任を持って飼ってあげてください
また、絶対に川や湖などに放流しないでください

エサ代がかかる魚や、買ったときは幼魚サイズだったのに、あっという間に大きくなって飼いきれなくなる魚など、飼い主の想定外(勉強不足)が考えられますから、いくら欲しくなってもまずはよ~く考えて下さいね。


熱帯魚の飼い方2へ続く